2021/03/21 15:16

田中良太 / Ryota Tanaka

https://www.ryotatanaka.com/


1983年 埼玉県生まれ 東京都在住

2008   多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業

2011年より栗原一成、小林丈人とともにオルタナティヴスペース『ゲルオルタナ』を開始。

 

主な個展

2012年「今日のなまえ」ゲルオルタナ 東京

2011年「怪物の音色」ZAP Zushoji Art Project  東京

 

主なグループ展

2021年「Face 2021SOMPO美術館  東京

2020年「Fwd:Good Night ImageBnA Alter Museum 1F/2F 京都

2019年「野良のつきあたり」STUDIO ISSEI  東京

           「こわしながらつくられている つくりながらこわされている」STUDIO ISSEI  東京

2018年「シェル美術賞展 2018」 国立新美術館  東京

           「テレポーテーション」企画:ゲルオルタナ  

             会場 : STUDIO ISSEI LUCKY HAPPY STUDIO・アートラボはしもと/東京・神奈川

2017年「切断vol.3」企画:ゲルオルタナ  3331GALLERY  東京

2016年「ANSWER SONG」企画:ゲルオルタナ 会場:GALLERY AN ASUKAYAMA  東京

           「地上よりはるか下から見上げた灯りが月じゃなくても美しい」 KOMAGOME1-14cas  東京

2015年「SUPER OPEN STUDIOLUCKY HAPPY STUDIO(小林丈人との共同公開制作)東京

           「切断vol.2」ゲルオルタナ  東京

           「魚の骨」 アキバタマビ21  東京

2014年「切断」ゲルオルタナ  東京

           「3331 Art Fair ‒Various Collectors' Prizes‒」アーツ千代田 3331  東京

2013年「私たちのそういう時間」実家 jikka  東京

           「チャンネルライト」/「言葉なお耳にあり」ゲルオルタナ  東京

 

受賞歴

2021年 FACE2021入選

2021年 第三回公募富山県アートハウスおやべ現代造形展入選

2018年 シェル美術賞2018島敦彦審査員賞受賞


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私は相互干渉多世界を信じています。

相互干渉多世界とはパラレルワールドの存在の肯定と、それがこの世界と接点を持ち、相互的に影響・干渉し合っているということ。

 

絵を描いていると、不意に思うのです。

他者のような自分が、画面の「あちら側」には居て、画面越しに「こちら側」の私を観測している。

そして、描かれた図像が常に固定的な解釈をされないことを望み、次の一手を待っているのではないかと。

私はきっと、「別の私の存在」を図らずとも認識、感知しているのです。

私はこの頃、絵を描くという行為を「観測」と定めることにしています。

「あちら側」の私も同様に「こちら側」の私に観測されているのです。

それを自覚的に行うべきか、実はわかりません。

量子論においては観測されるまでは対象は波のような動きを見せる(であろう)に対し、観測された瞬間に粒となることも言われています。

イメージが常に流動性の中でキャンバスにとどまることを不意とするなら、無為の繰り返しかもしれないし、無為の中に見え隠れした意図が真意とするならば、例え決められたプロセスを踏んでも選択肢には常に抽象的な枠があります。

そうして発生する「予期せぬこと」は制作している者として楽しいけれど、それを癖や偶然とするより腑に落ちる理由が、パラレルワールドの存在なのかもしれません。干渉しあったパラレルワールドの存在を信じ、確認することが絵を描くという行為であれば、他者のような私の存在を感じさせるのだと思います。

量子論で用いられる、思考実験「シュレーディンガーの猫」における「量子的重ね合わせ」状態と、「二重スリット実験」における観測者の存在は、不可解な世界を再考し、絵を描く私には必要なモチベーションとなりました。

描かれたものは場であり状況・状態です。

時に俯瞰や傍観を装った観測者の目を重要としています。

田中良太

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